口が臭い!?
写真は歯石を取る前の口の中です。
とにかくひどい口臭で、入院室が口臭でいっぱいになるほどでした。
下の犬歯の先ががかろうじて見えているのがわかりますか?
分厚く付着した歯石は、もはや歯を完全に覆いつくしてしまい、歯肉は退縮。
歯根部は化膿してグラグラ。簡単に抜けてしまう状態でした。
歯垢・歯石は放っておくと歯周病となり、さらには歯肉や歯周ポケットから細菌が侵入。
腎臓や肝臓、心臓など全身に影響を与えることもあるんです。
歯石除去を行う場合、軽度の付着であったり、あるいはおとなしい子であれば
無麻酔で診療中に取ることもあります。
しかしここまで重度となると、これらの処置には全身麻酔が必要となるため、
わんちゃんの体にとっても費用の面でも負担が大きくなる可能性があります。
この子はすでに上の犬歯が抜け落ち、さらに感染が進みすぎて骨が融け、
口から鼻へのトンネルが形成されていました。
ひどくなってからでは大変です。
ご自宅で一度わんちゃんの口の中をチェックしてみてくださいね。
当院ではデンタルケア用品も取り扱っております。
お気軽に御相談ください。