先月のこと。
あるわんちゃんが長い長い闘病生活を終えて息を引き取りました。
初めて当院に来てくれた時、彼女はひどい皮膚病で薄毛になっていて
さらに腫瘍疾患を患っていました。
病院が苦手で入る前からヒンヒン泣き声をあげる彼女のために、院長は
毎回抗がん剤治療のあとにおやつをあげました。
それを何度も何度も繰り返すうちに、いつの間にか笑顔で入ってこれるように
なっていました。
毛並みも見事に復活し、いつの間にか腫瘍も消えていました。
おやつをとっても楽しみにしてくれるようになり、飼い主さんもいつからか
「ごちそうさまでした～」
と言って帰っていかれるようになりました。
私達は彼女のことが本当に大好きでした。
違う病気を発症し、それでもまた克服できるんじゃないかと心のどこかで
思っていましたが、どうしても打ち勝つことができませんでした。
あの元気な姿で病院に入ってきて、食器がピカピカになるほどおやつを
平らげて、「ごちそうさま！」と言って帰って行く姿をまた見れる気がしてなりません。
長い闘病生活、本当にお疲れ様でした。
今はゆっくり休んで、それから元気いっぱい遊んでね。
またいつかどこかで逢いたいです。
天へ